治療名 |
SRS(性別適合手術)MTF |
治療時間 |
4〜9時間 |
入院の有無 |
有り、9泊(修正手術は5泊) |
手術前の注意 |
性別適合手術を受ける方は以下の項目に該当することが条件となります。
- 1年以上女性として生活していること。
- 女性として生活し、周囲の人々からも自然に女性として受け入れられていること。
- 生まれてからずーっと或いは長い間自分を女性だと感じていた。
- 現在の自身の性別に違和感を感じており、体に余分な器官があるとかんじていること。
- 同性愛者的行動が好きな訳ではないこと。
- 以前から女性ホルモンを薬或いは注射の形で摂取していること。
- 精神科医から精神鑑定を受け、その結果精神的には問題がなく、性別適合手術を受ける準備が出来ていると判断され、その判断を保証する鑑定書を提出できること。
上記に該当していると判断された後、
- 健康診断(HIV検査は陰性である必要があります)を受け、英文で発行されたその報告書及び既往症歴を提出願います。
- 精神科医、臨床心理士等からの紹介状(レターヘッド使用)を提出願います。
- 35歳以上の方でS字結腸使用法を選択される方は、腸のレントゲン或いはCT検査を行い、問題があった場合はその画像をお送りいただきます。
- 現在及び最近まで摂取していた全ての薬を医師に報告して下さい。
- 禁煙、禁酒を1ヶ月前から実行してください。
- ホルモンの摂取を注射の場合:1ヶ月前、錠剤の場合:2週間前から控えて下さい。
- 手術予定日の2〜3日前から、柔らかくて消化の良い食事を心掛けて下さい。
- 手術の前日24:00(当日00:00)からは一切の飲食は禁止となります。
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治療内容 |
- 麻酔医により麻酔が掛けられます。
- 尿道と直腸(つまり肛門)の間を切開し膣を作ります。そこに陰茎と陰嚢の皮膚を移植します。膣の深さは手術を受けられる方の陰茎、陰嚢の大きさによります。
- 尿道を切除し、その後の排尿に不都合のないように接合していきます。この接合が適切にされていないと排尿時に尿が不都合な方向へ排出されることになってしまいます。
- その後、陰嚢の皮膚を使って小陰唇、大陰唇を作ります。
- 最後に、ペニスの知覚神経を加工し性的に敏感なクリトリスに近いものを作ります。術後もその性的感覚は失われることなく残っているケースが多いです。
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術後注意点 |
- 術後間もない時は、不快感、めまい、(ペインフリー処置をされている場合は特に)吐き気を感じることがありますが、異常を示すサインではありませんので心配しないで下さい。その様な時は、看護婦にその旨お知らせ下さい。症状を緩和するための処置を受けられます。
- 5日間は通常の食事は出来ません。飲み物及びお粥のような液体に近い食事のみとなります。
- 就寝時は脚を離して寝るようにして下さい。患部へ圧が掛かるのを防ぐために両脚の間に毛布を挟むような形で寝るのも良いでしょう。
- 雑菌を殺し、感染症を防ぐために患部は洗浄液を使用し清潔に保つようにして下さい。生来の女性には自浄作用がありますが、MTFの方にはありませんので必ず適切に行う必要があります。
- 膣内部が萎縮するのを防ぐために、男性器に似せてソフトシリコン或いはロウで作られている小サイズの拡張器を使ってダイレーションを行っていただきます。手術直後は1日4回、1回1時間程度掛けて下さい。ダイレーションは、病院の指示通りに欠かさずに行ってください。そうしないと萎縮・癒着が起こる原因となります。
- シャワーは10日目から浴びることが出来ます。
- ホルモン摂取は 1ヶ月後から再開できます。
- 上述の、適切に患部を洗浄し清潔に保てるようになること、及び、適切にダイレーションを行えるようになることは、大変重要であり、退院の条件となります。
- 性交は、2ヶ月は控えて下さい。
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その他注意事項 |
※効果・回復状況等については個人差があることをご理解願います。本サイトでご説明している内容は一般的な場合のご説明となります。
この手術(特に、反転法)を受けることを考えている方は、この手術の前に睾丸の摘出は行わないことをお勧めします。既に摘出している方は、利用できる十分な皮膚を得られませんので反転法での手術はお受けいただけません。S字結腸使用法となります。
禁煙、禁酒等の注意事項は必ずお守り下さい。
術後の経過に影響してくるだけでなく、最悪の場合手術を受けられなくなることがあります。
手術前にピアス、コンタクトレンズ、入れ歯、差し歯は外していただきます。
手術後しばらくは自由に身動きを取るのが難しくなりますので、手術準備(剃毛等)に入る前にそれに備えて身の回りを整えておくことをお勧めします。 |
退院後検診 |
退院の約1週間後 |
お勧め合計滞在日数 |
3週間 |
料 金 |
・陰茎・陰嚢反転法: 380,000バーツ (約135万円)
・S状結腸使用法: 480,000バーツ (約170万円)
・S状結腸使用による修正手術: 435,000バーツ (約154万円)
術後の痛みを和らげコントロールるための処置(ペインフリー処置)は、3,000バーツ(約1万円)
* 金額はバーツ建てです。日本円換算額は為替レートにより変動します。 |